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がん細胞システム研究ユニット

研究室の紹介

 我々の研究室でオルガノイド技術を中心に細胞生物学的アプローチから、がん細胞社会の解明と新規治療法の開発を目指して研究を進めています。特に難治癌の一つである膵癌の克服に向けた研究課題に取り組んでいます。膵癌は早期発見が困難であること、抗がん剤が効きにくく、転移しやすいことなどから極めて難治のがんであり、また近年、患者数は増加傾向にあり、癌死亡者のうち膵がんによる死亡者が2030年には2位になるとも言われています。したがって、膵癌の特性を理解し、その治療法開発につなげることは喫緊の課題となっています。

 そのため、ヒトオルガノイド培養技術やシングルセルレベルの網羅的遺伝子発現解析技術、遺伝子改変技術などを用いて、膵癌細胞と癌を取り巻く様々な間質細胞により構成されるがん細胞社会をin vitroで再現し、その個々の細胞の動態や相互作用の解明を進めています。このため膵癌患者手術検体からプライマリ膵癌細胞を樹立し、癌間質との相互作用の解析、薬剤応答試験、遺伝子発現解析やゲノム解析等を行い、膵癌の抗癌剤耐性の原因解明を進めています。また、動物個体内(in vivo)や患者検体の解析およびin vitroとの比較検討も行っています。

当研究プロジェクトに興味をお持ちの方へ

大学院生(修士課程、博士課程)、外研生(任意研修生)を募集しています。

また、共同研究も募集しています。

がん研究や基礎研究に興味のある方は、お気軽にご連絡ください。

kesekine●ncc.go.jp(●を@に置き換えてください)